鍼と灸
鍼とは、極めて細いはりを経穴や各種の反応点に刺入し、微細な刺激を与えることでコリや神経痛等の症状の改善や血行促進を図ります。
灸とは、ヨモギの葉を乾燥させて葉の裏側部分だけを集めたものです。肌に直接もぐさを乗せて燃焼させる「直接灸」と、生姜やにんにくなどをかませて燃焼させる「間接灸」があります。他にもそら豆ほどの大きさのもぐさを取り付けて点火する方法もあります。
腰痛や肩こり・ひざの痛みを持った方が多く鍼灸治療を受けられるので、こうした運動器の症状だけにしか効かないと考えられがちですが、他にも様々な疾患に効果があるとされています。また、鍼灸は神経を刺激して血行を促進し、痛みや疲労の原因となる物質を老廃物として排出する作用も持っています。
鍼灸療法が効く病気
NIH(米国 国立衛生研究所)によると、鍼灸療法で有効性があるとさせている病気は次のものがあげられます。
神経系疾患/運動系疾患/循環器系疾患/呼吸器系疾患/消化器系疾患/代謝内分泌系疾患/生殖・泌尿器系疾患/婦人科系疾患/耳鼻咽喉科系疾患/眼科系疾患/小児科疾患 など
※神経痛・リウマチ・頚肩腕症候群・頸椎捻挫後遺症・五十肩・腰痛の慢性症状について、鍼灸の健康保険の適用が認められます。